わたしは、ネコ。
こっちのお耳は茶色で、反対のお耳は黒。おてての先が真っ白なところが気に入ってる。
ある日、目が覚めたら、大きな草だらけの薄暗い場所にいた。
お気に入りの白いおてては、どろんこで真っ黒になってたし、お腹も、しっぽも冷たかった。
にゃー!にゃー!って、大きな声で鳴いたけど、誰も来てくれなかった。
みんな、どこに行っちゃったんだろう。
どれだけ鳴いてもひとりぼっち。お腹が空いて、眠くなってきた。
遠くのお空には、いつものお月さまが見えるけど、ここがどこなのかもわからないまま、冷たい体を丸くして目を閉じた。
きっとすぐ、ふわふわ温かくて、優しい声で迎えに来てくれるはずだから。

