短編– category –
短い文章の創作物語。
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短編
見えているもの
あれは丸くてとっても綺麗なんだよって、みんなが教えてくれた。だけど、それって本当にまぁるいの?いつまで経っても、それが丸くて綺麗には見えないんだ。もしかしたら本当は、長細い星型だったりするのかな?私から見えるのは、尖っていて、真っ黒の影... -
短編
長靴
雨上がりに見つけた大きな水たまりの夜空を、お気に入りの長靴で歩いてみる。ちゃぷんと水が跳ね、月と星はゆらゆら見えなくなった。見上げれば、美しい星座たちが輝いているはずなのに。 -
短編
別れの夜
お星さまを集め続けていた。 とっても綺麗だったから、ずっと手放せずにいたんだ。 だけどね、お星さまは夜空で光っているのが一番綺麗だったんだって思い出したよ。 「ありがとう、またね」。 そう小さく呟いて、お星さまを夜空に還した。 -
短編
星と雨粒と涙
「お月さまに会いたくて、雨雲を飛び越えてきたよ。今日も素敵な夜空だね、いつも優しい光をありがとう」。 そう言いながらぶるぶるっと体を震わせて、雨雲の中で引っかかってしまったお星さまたちをお空に還した。 「いつもそこに居てくれるのは知ってい... -
短編
ネコとお月さま
わたしは、ネコ。 こっちのお耳は茶色で、反対のお耳は黒。おてての先が真っ白なところが気に入ってる。 ある日、目が覚めたら、大きな草だらけの薄暗い場所にいた。 お気に入りの白いおてては、どろんこで真っ黒になってたし、お腹も、しっぽも冷たかった... -
短編
冷たい星空
私の全ては、いつだって濃い灰色一色だけだった。だけど、私が見ていた私は自分の影だったのかもしれない。「そっちから見た私はどんな色に見える?」ずっと一緒にいたはずの私に、初めて問いかけてみた。だけど、いつまで経っても返事は返ってこない。「... -
短編
優しい声
私が目指してきた場所はどこなのか。何もなくなった空間には、ただ私の鼓動と想いが響いていた。願っていたはずの幸せは消え、抱えていた苦しさは、哀しみに変わっていった。「その場所に、苦しいとか、悲しいとか、寂しいと言っている人はいる?」そう呟... -
短編
想いの箱と波
穏やかな夕日に包まれた海辺に、あの頃の私はもういない。砂浜を歩きながら眺めていた、私の記憶の箱には、忘れたくない想いが溢れていた。箱からひとつ、またひとつ。手にするたびにその温度を感じる。突然吹いた海風に、私の想いが舞う。ひらひらと砂浜... -
短編
ラベルシールの張り替え
いつも私のおでこに貼られていたのは、「半額」と書かれた値引きシールだ。そう気付いたのは、いつだってワゴンの中に放り込まれていた事や、棚に陳列してもらったことすら無かった事に、ようやく気付いたからだった。私をレジまで連れて行ってくれた人た... -
短編
扉
「そんなこともあったよね」と、笑い合える日が、いつか来るかもしれない。そう信じて生きてきたけれど、多分この辺りは人生の折り返し地点。 あの人たちが、どこで何をしているのか、知る術すら持たない私は、そんな日が永遠に来ないことくらい、とっくに... -
短編
涙の理由
いつだって 必ず守ってあげるから、 もう心配しなくていい。 ずっと側にいるよ。 そう言って、 そっと抱きしめてくれた君は、 いつだって一番近くにいてくれたはずなのに、涙で滲んで見えなくなっていた。 ひとりぼっちじゃなかった。そう感じられた瞬間、... -
短編
Traveler 〜宇宙への旅〜
世界の光は、いつも突然閉じてしまう。 その瞬間、宇宙空間に放り出されていた。 ここがどこなのか、どうすれば元の世界に戻れるのか、考える余裕も無く、ただ、助けを求めて叫ぶことくらいしか思いつかなかった。 けれど、私の声は誰にも届かない。 そう... -
短編
輪郭
ねぇ、聞こえている?どこかに届く前に消えてしまうほど、小さくて自信のない声で問いかけた。今の私には、これが精一杯だった。ここにいることを知ってほしかった。少しだけで良いから、私に微笑みかけてほしかった。 私はずっとここで、あなたの名前を呼... -
短編
Reason for Tears
Whenever I try to hug the person I love, I always end up hurting them. I never want to hurt anyone again. So the only solution I can find is to lock myself in a glass case and lock myself in a dark, empty room. There is only one small wi... -
短編
記憶システム
いつだって、誰かの声が呼んでいてくれたような気がする。それは、強い引力のような、逆らえない重力のような強さで、私を引き寄せてくれていた。それが気のせいだったのか、現実だったのか、確かめようもない。ただ、私がそうだったと信じてさえいれば、... -
短編
世界のはじまり
小さな自分の世界を広げたくて、あの時私は、泣き叫びながらここに生まれたんだろう。誰もいない、真っ暗でとても狭い世界。音や、振動、気配は感じられるのに、そこではいつも、ひとりぼっちだったから。もう一人は嫌だと、決意した瞬間があったんだろう... -
短編
日常 - Flower Field Story –
みんなの幸せを祈りながら、みんな幸せの邪魔をしていた。定員オーバーになったエレベーターみたいに、私が降りるだけで、みんなは幸せの方に上がっていけた。私はいつも階段を登ってきたのに、間違えてエレベーターに乗ってしまったから、みんなを困らせ... -
短編
小さなチャレンジのあとがき
今回、こうしてブログに転記することで、2025年12月に書いた小さな物語たちを、あらためて読み返せた。 クリスマスが待ち遠しくなるアドベントカレンダーみたいに、毎日1話ずつ、小さな物語を開いて読めたら楽しそう。 そんな思いつきで書き始めた、「つぎ... -
短編
🎄『ホワイトクリスマス』 12月24日
今にも雪が降り出しそうな、分厚い雲に覆われた夜空は、街の明かりを吸い込んで、仄かに薄いグレーの光を放っていた。月の見えない空を見上げ、しんと静まり返った街を見渡しながら、つめたく冷えた手を合わせ、そっと息を吹きかける。この街の人たちが、... -
短編
🎄『Just I love you』 12月14日
"10 carats眩しく輝くダイヤの指輪は君の誕生石100 Roses花束に甘い台詞のリボンをかけて雪の降る夜君を迎えに行くよ柔らかな髪から漂うのはA perfume of fond memories君の愛したあの人が好きだと言った香水の香りお気に入りのドレスに着替えたら君を街に...
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