手放しかけていた熱は、きっとまだ私の中に残っているはずなんだ。
その熱をどうしても確かめたくて、外の世界を遮るようにフードを被りボリュームを上げた。
心地の良いリズムが私の体を優しく包み、地の底から響くような重低音が私の心臓を揺らし始める。
音の海に身を委ね、深海へと潜り込む。
そこには、私の命がまだ確かに燻っていた。
今にも消えそうなほど小さくなった炎は、地下から湧き出すマグマのような熱に覆われている。
この重くて暗い音こそが、私の命を燃やし続けてくれていたんだと気付く。
大きく深呼吸して空を見上げると、
そこには繊細な光を放つ星たちが、優しく瞬いていた。
私、まだ生きてる。
命の音

