ついさっきまで大きかった雨粒が、
少し小さくなって頬に落ちてくる。
空に浮かんでいた水たちは、
もうみんな地上に降りて来れたみたいだ。
綺麗な花に降りてきた雨粒たちは、
その美しさをたたえ合うように輝いていた。
たぶん、仲間ってこういうこと。
そんな美しさに胸を締め付けられて、
呼吸が苦しくなってしまう。
しっとりした空気を感じながら、
ゆっくり呼吸する。
ひとつ呼吸をするたびに、
少しずつ重力が戻ってくる。
身体にリズムが駆け巡り始める。
私は、
その花の名前すら知らないまま、
ただ見惚れていた。
雨粒と花

