花は静かに風に揺れていた。
穏やかな日差しの中で。
どうしたら自分もこんなふうに穏やかに生きられるのかと、いつも足元の植物たちを観察して歩いていた。
悲しくて俯いていたわけじゃない。
ただ知りたかった。それだけだった。
春が来て、次々に咲き始める花たち。
だけど、どこにでも同じ花が咲くわけじゃなかった。
日当たりの良い開けた場所には、甘い香りのする黄色い花たち、少し日陰になる場所には、蔦を伸ばした小さくて可愛らしい紫色の花たち。
雨が降って、風が吹いて、お日様が照らして、日陰の涼しさを感じて、気温が暖かくなって、、、そうやって条件が揃った時、きっと花は咲くんだ。
そう感じられた日に、少し心が軽くなった気がした。
きっと、まだ条件が揃っていないだけ。
いつか揃うかもしれないし、揃わないかもしれないし。
だけどさ、人間や動物って、待っているだけじゃなくて、自分から動くことができるんだよね。
だから、条件を揃えるために好きな場所に移動して、好きな環境を選べるんだ。
なんだか、とっても自由だったんだって知れた気がしたよ。
条件が揃う時

