2026年– date –
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短編
記憶システム
いつだって、誰かの声が呼んでいてくれたような気がする。それは、強い引力のような、逆らえない重力のような強さで、私を引き寄せてくれていた。それが気のせいだったのか、現実だったのか、確かめようもない。ただ、私がそうだったと信じてさえいれば、... -
詩
理由
息をすることさえ許されなかったこの命にしがみつき続けてしまった理由はただ生きていたいと強く願ってしまったから -
詩
愛
美しい世界をせめて壊さないようにただ見守ることくらいしか -
詩
美しいもの
自然を見ていると、人間にも言葉さえ無ければと思うことがある。言葉があるから、比べて、名付けて、切り取って、傷付け合ってしまう。ただそこに存在しているだけで完璧なはずなのに、私は言葉を紡ぎ、美しさを表現している。沈黙に近づきたいと願いなが... -
詩
優美
生まれた場所でそれぞれの役割を果たす時水面に映る景色をただ見つめている -
短編
世界のはじまり
小さな自分の世界を広げたくて、あの時私は、泣き叫びながらここに生まれたんだろう。誰もいない、真っ暗でとても狭い世界。音や、振動、気配は感じられるのに、そこではいつも、ひとりぼっちだったから。もう一人は嫌だと、決意した瞬間があったんだろう... -
文章・エッセイ
英雄たちのいる場所
世界が息を潜める頃、冷たく冷え切った空気を部屋に迎え入れた。闇に輝いているのは、たぶん北斗七星。そこには、地球の歴史の呼吸が見えている気がした。遥か昔の偉大な英雄たちは、ちっぽけな私の存在なんて知るわけもなく、ただそこで、あまりにも眩し... -
詩
瘡蓋
君が痛みを感じなくて済むように瘡蓋になっていつもそばにいたんだよそろそろ傷も良くなってきたみたい僕が剥がれて居なくなったあとは風が当たってちょっぴり痛みを感じるかもしれないけれどこの傷を自分で癒せた君はとっても強いんだだからもう僕が居な... -
詩
音
宇宙の鼓動に手を伸ばす胸の痛みは泡になる -
詩
おくりもの
世界は小さな箱の中美しい包装紙に私はリボンをかける -
詩
存在
山深き月夜に舞う粉雪のように音もなく -
詩
かたち
未完成なままで不完全なままで光の音に包まれたままで -
文章・エッセイ
こころ予報
何も予定のない休日の朝。いつもより早い時間に目が覚めた。ベッドの縁に座り、現実世界を認識できるまで待つ。冷たい空気を足元に感じながら深呼吸した。昨日見た天気予報を思い出していた。まだ半分寝たまま、部屋のカーテンを開ける。足跡模様の真っ白... -
短編
日常 - Flower Field Story –
みんなの幸せを祈りながら、みんな幸せの邪魔をしていた。定員オーバーになったエレベーターみたいに、私が降りるだけで、みんなは幸せの方に上がっていけた。私はいつも階段を登ってきたのに、間違えてエレベーターに乗ってしまったから、みんなを困らせ... -
詩
私のリボン
可愛らしいリボンをつけて♪三つ編みをして♪フリフリのスカートを着て♪キラキラのお靴を履いて♪可愛いねって言って欲しかったんだ。女の子でいたかったんだ。汚れたスニーカーの上に散らばる長い髪を、ただ見つめてた。 *この詩は、2025年12月14日に note ... -
短編
小さなチャレンジのあとがき
今回、こうしてブログに転記することで、2025年12月に書いた小さな物語たちを、あらためて読み返せた。 クリスマスが待ち遠しくなるアドベントカレンダーみたいに、毎日1話ずつ、小さな物語を開いて読めたら楽しそう。 そんな思いつきで書き始めた、「つぎ... -
短編
🎄『ホワイトクリスマス』 12月24日
今にも雪が降り出しそうな、分厚い雲に覆われた夜空は、街の明かりを吸い込んで、仄かに薄いグレーの光を放っていた。月の見えない空を見上げ、しんと静まり返った街を見渡しながら、つめたく冷えた手を合わせ、そっと息を吹きかける。この街の人たちが、... -
短編
🎄『Just I love you』 12月14日
"10 carats眩しく輝くダイヤの指輪は君の誕生石100 Roses花束に甘い台詞のリボンをかけて雪の降る夜君を迎えに行くよ柔らかな髪から漂うのはA perfume of fond memories君の愛したあの人が好きだと言った香水の香りお気に入りのドレスに着替えたら君を街に... -
短編
🎄『最後の贈り物』 12月13日
一日の終わりにはいつも、冷たい貴方の頬に触れながら問いかける。「ねぇ、あなたなら今日のこの道をどう選んだ?」あなたはこちらを見つめたまま、何も答えない。私はまだ、しっかりとした自信を持てずにいた。あなたが一緒に戦ってくれていたあの日が、... -
短編
🎄『新しい朝』 12月12日
深い闇のような黒が、少しずつ色付いていく。燃える炎のような、生命の躍動を感じる真っ赤な世界へ。氷のように冷たい風は、その温度を引き立たせる。赤に近付こうとするほど、その色は褪せていく。少しずつ変わっていく色は、この世界のようで、儚く美し...
