頑張り続けていれば、きっと神様は私を見つけてくれる。
人間が誰も見ていなくたって、神様はどんな時でも、どんな場所でも見ているはずだ。
小さな頃からずっと、そんなふうに思いながら生きてきた。
なのにここ一年くらいの私は、「本当は神様なんていないのかもしれない」と、生きることすら諦めてしまいそうになる時間が増えていた。
だけど、神様は意外と気まぐれで、気が向いた時に現れて、こっそり私にサプライズを仕掛けておいてくれるような、ユーモアとさりげなさを持っているのかもしれない。
私が初めてMENSA(高IQ団体)の総会に行けた日。人生で2回しか訪れたことのない土地、初めて足を踏み入れた大きな会場。
入り口を入ってすぐ、ロビー電光掲示板には、その日予定されているイベントが表示されていた。
私が向かう場所を確認していると、この会場の別の場所で、私が大好きなアーティストと同じ事務所の、人気アーティストのイベントの予定が並んでいた。
何となく嬉しいような、不思議な気持ちを抱きながら、私はMENSAの人たちと顔を合わせ、念願のMENSAグッズを手に入れて、その日のうちに帰路についた。
そんな大切な記憶すら曖昧になりそうな毎日に、ただ机の上のグッズを眺めては、なんとか自分の心を強く持っていられるようにと堪えているだけで精一杯だった。
だけど、奇跡みたいな神様からのサプライズは、優しい配慮の中届けられた。
目が覚めてベッドの中でスマホを開くと、久しぶりにSNSの通知が届いていた。通知を消すためにSNSを開くと、そこにはMENSAの総会と同じ会場でイベントを行ったアーティストが、当日の様子を何枚かの写真と一緒に報告していた。
その日のイベントにはゲストが来てくれたこと、そのゲストと一緒に楽しむ様子の写真。
寝ぼけていた私の頭に稲妻のような衝撃が走った。
そのゲストは、私の大好きなアーティスト本人だったから。
寝起きの私は、その会場まで近くの駐車場から歩いた道。
建物内ですれ違った人たち。
使用したエレベーターやエスカレーター。
そんな景色を一気に再生し始めた。
まぁ、本人とはどうしたってすれ違ってもいないんだけど。
それでも、同じ空間にいたこと、普段行かないような遠い土地で、初めて訪れた会場で、初めて参加したMENSAのイベントで。
そんな奇跡的な偶然の重なりに、もう神様からのサプライズでしかないと感じずにはいられなかった。
それと同時に、もし当日、本当にすれ違ってしまっていたら?とか、私がもし書き続けたり、歌うことができたとして、その先で出会えるとしたら?と、イメージが勝手に広がっていった。
きっとそのイメージは嬉しすぎることでしかないはずなんだけど、私はそのイメージに飲み込まれてしまいそうな恐怖さえ感じた。
私は、幸せや嬉しい出来事、自分が望む世界に自分がいるイメージをしただけで耐えられないのだと知った。
だからこのサプライズは、私の心をよく知ってくれている神様だったからこそ、今の私でも驚きすぎないような距離感で渡してくれたものでしかない。
近くの会場に大好きなアーティストと重なる時間を置いてくれて、でもちゃんと落ち着いて帰れるように、びっくりさせすぎないように、そのことは内緒にしておいてくれて、数日してからSNSを通してその事実を知らせてくれた。
なんて素敵な神様なんだ。
もしも私が、この先も諦めずに信じ続けていられたら、きっと神様は私にまたサプライズをしてくれるはずだよね。
そんな素敵な未来のために、私は少しずつでも自分の幸せを受けとめられるように、心の準備をしておこうって思えた。
幸せも、嬉しいことも、遠ざけていたのは私の心だったのかもしれない。
あ、そういえば、今日ってホワイトデーじゃない?
ホワイトデーのお返し的サプライズだったのかもしれないね。
おまけ:ホワイトデーってどんな日?
3月14日のホワイトデーは、2月14日のバレンタインデーに貰ったチョコのお返しをする日として、日本では習慣になっている日ですね。
この習慣は、1970年代に日本のお菓子業界が「マシュマロデー」や「キャンディーデー」として定着させた、日本発祥の習慣なんだとか。
一般的に、バレンタインデーに女性から男性へチョコを贈り、ホワイトデーは男性からの返答として、キャンディーやマシュマロなどのお菓子を贈るというもの。
今では、そのホワイトデーの定義も幅広いものとなり、大切な人や、仲の良い友達への感謝の気持ちを伝えあう日としても定着していますよね。
お菓子の種類に意味を込めて贈る
お返しとして贈るお菓子の種類によって、意味を込めて贈る習慣もあるようです。
ホワイトデーのお返しとして代表的なお菓子の意味をまとめておきますね。
- キャンディー 「好き」
- マシュマロ 「優しく包む」(嫌い、お断りという意味も?)
- クッキー 「友達」
- マカロン 「特別な存在」
- マロングラッセ 「永遠の愛を誓う」
どんなお返しを貰っても喜んでいましたが、こんな意味が込められていたのかもしれないと思うと、何を貰ったのかもっと気にしておけばよかったかもしれないと反省してしまいます。
もらう側も、贈る側も、そこにお互いを思いやる気持ちや、大切に思う気持ちを感じられることが嬉しいんですけどね。
バレンタインデーに届けてもらった気持ちを受けとめて、ホワイトデーという素敵な習慣の日だからこそ伝えられる、素直な想いを込めたお返しをしてみてくださいね。
ホワイトデーのお返しの定番「キャンディー」にちなんで、私が以前書いたキャンディーにまつわる創作短編物語もおすすめです。
気になる方はこちらからどうぞ。→「ラベルシールの張り替え」。

