2026年2月25日 春を呼ぶ歌が降る朝

雨の中で咲く水仙の花の写真。

カーテンを開けると、景色の色がいつもより濃く見えた。

外の空気を吸い込むと、どこか落ち着くような重さを感じる。



まだ、ここがどこなのかわからないまま立ち尽くしていると、傘をさした人が歩いて行くのが見えた。



そうか、、、今日は雨が降っているんだ。



そう理解すると、景色から音が聞こえ始めた。





雨は、いつだって歌いながら空から降りてくる。


木々の葉や、道路の上に到着すると、「私はここに降りたよ」と伝え合うように、ポトン♪ と可愛らしい音を奏でる。


雨たちはきっと、この世界に春が来たことを知らせるために、春の歌を届けにやってきたに違いない。



そんな歌を聴いて、小さな花が目を覚ます。

遠くから鳥の歌声が聞こえてくる。

少しづつ目覚め始める世界に、音は重なっていく。


きっともうすぐ、みんなが歌いだす。




気づけば、私も好きな歌を歌っていた。


呼吸をするのも忘れて歌っていた。



「だから私はいつも途中で止まってしまうんだよ」と、小さく呟きながら、「息をすることを忘れないように」と書いて、メモだらけになっているホワイトボードに貼り付けた。



忘れっぽい私は、こんな優しい朝があったことを、いつも忘れて生きてきたのかもしれない。

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