乾いた北風の音だけが、
耳元を通り過ぎていく午後。
日陰にはまだ冬が、
日向にはもう春がいた。
日差しを浴びて楽しそうに歩く
愛犬の横には、
愛犬と同じ形の冬が見える。
指先が冷たくなっていた。
背筋を伸ばして深呼吸をした。
道端に生えている梅の木から、
小鳥たちの歌が聞こえる。
立ち止まり、
視線を上げてその姿を探す。
そこにはもう、
春を楽しむ美しい色の小鳥たちがいた。
2026.2.19 冬と春のつなぎ目


乾いた北風の音だけが、
耳元を通り過ぎていく午後。
日陰にはまだ冬が、
日向にはもう春がいた。
日差しを浴びて楽しそうに歩く
愛犬の横には、
愛犬と同じ形の冬が見える。
指先が冷たくなっていた。
背筋を伸ばして深呼吸をした。
道端に生えている梅の木から、
小鳥たちの歌が聞こえる。
立ち止まり、
視線を上げてその姿を探す。
そこにはもう、
春を楽しむ美しい色の小鳥たちがいた。