普段から使っている日本語だからこそ、文法と言われても何となく曖昧にしか理解できていない部分が多いですよね。
そんな文法について「簡単でわかりやすく」まとめました。
Webライティングで役立つ文法を選んで書いたので、この記事を読めばブログを書きやすくなりますよ。
主語と述語を近づけて伝わりやすくする
主語と述語を近くに置くと、ストレートで伝わりやすい文章が書けます。
主語とは「誰が」「何が」の部分ですね。
そして、述語とは「どうする」「どんなだ」「なんだ」の部分です。
この主語と述語をできるだけ近くに置くことを意識するだけで、とてもわかりやすい文章になりますよ。
「私が走る」 誰が+どうする
「リンゴが赤い」 何が+どんなだ
「犬がペットだ」 何が+なんだ
主語と述語が遠い場合
リンゴの色は、実の熟成とともにアントシアニンという色素が皮の細胞の中で出来上がるので、赤くなるのです。
文章を最後まで読まないと、リンゴの色が何色なのかがわかりませんね。
読者は結論が何なのか考えながら読み進めなければなりません。
こういった文章は読者にとってストレスになってしまい、読むのが嫌になってしまいます。
主語と述語を近づけた場合
リンゴは赤くなります。
その理由は、実の熟成とともにアントシアニンという色素が皮の細胞の中で出来上がるからです。
主語と述語を近づけたことで、リンゴが何色なのかがすぐにわかりますね。
読者も理解しやすくなり、理由まで読み進めたくなります。
修飾語と被修飾語を近づける
修飾語とは、他の言葉を詳しく説明するための言葉です。
修飾語によって説明される言葉が被修飾語です。
この修飾語と被修飾語を近くに置くことで、書き手の伝えたい事が読者に伝わりやすくなります。
反対に、遠くに置いてしまうと書き手の伝えたい事と読者の解釈が違ってしまう原因にもなります。
大きなリンゴ柄のタオル。
「大きな」が修飾語なのですが、読者によって違う解釈ができる文章になってしまっています。
・リンゴの柄が大きい?
・タオルが大きい?
このような事が起きないように伝えるには、以下のように修飾語と被修飾語を近くに置くことを心がけて書きましょう。
大きなリンゴ柄の、タオル。
リンゴ柄の、大きなタオル。
否定表現と肯定表現を使い分ける
否定表現と肯定表現では、肯定表現の方がプラスのイメージを持ってもらいやすく、伝わりやすい文章になります。
文章を書く時には、できるだけ肯定表現にできないかを考えて書くように心がけてみましょう。
肯定表現が良い場合
・否定表現を使った場合
贈答用リンゴの無料ラッピングは行っておりません。ラッピングは有料で承っております。
何だか冷たい感じがしてしまい、嫌な気持になってしまいますね。
・肯定表現を使った場合
贈答用リンゴのラッピングは、+100円で承っております。5種類のリボンから、お好きなものを選んでください。
否定表現の例文と同じく、有料でしかラッピングをしていない事を伝えていますが「こうだったら出来ますよ」と肯定表現で可能な方法を提示したほうが、好感が持てますね。
否定表現で言われた時より「+100円でやってくれるならお願いしようかな」と思えます。
否定表現が良い場合
反対に、否定表現を使った方が効果的な場合もあります。
危険・注意・禁止などを伝えたい場合は、きっぱりと否定表現を使って伝えた方が伝わりやすくなります。
・肯定表現を使った場合
この柵より中はリンゴ畑です。木の上からリンゴが落ちてくることがあるので、安全のため柵の外側をお通りください。
安全な通り方を伝えて注意を促していますが、やんわりとしか伝わって来ないので、注意を聞こうと思ってもらいにくいですね。
・否定表現を使った場合
この柵より中には入らないでください。リンゴ畑のため、上からリンゴが落ちてくることがあり危険です。
否定表現を使った書き方の方が「入ってはいけないんだな」と感じてもらえますね。
このように否定表現と肯定表現をうまく使い分けて書くと、書き手の言いたい事が読者に伝わりやすいです。
・基本、肯定表現を心がけて書く。
・強く伝えたい、危険・注意・禁止などは否定表現を使うと効果的。
能動態と受動態を使い分ける
能動態は「~する」のような表現で、受動態は「~される」のような表現です。
基本は、能動態で書くと覚えておきましょう。
説得力があり、伝わりやすい文章になりますよ。
例文を見てみましょう。
・受動態を使った場合
私の畑で収穫したリンゴは、ネットショップで販売することに決定された。
誰が販売するの?と、主語が曖昧になってしまいハッキリしないですね。
・能動態を使った場合
私の畑で収穫したリンゴは、ネットショップで販売することに決定した。
能動態を使った方が「私が決定した」と、明確に伝わります。
では、受動態が良い場合の例文を見てみましょう。
①事実が明確でないとき
リンゴは、新石器時代から多くの人々が食べていたと言われています。
②主語が重要ではないとき
リンゴジャム作りを失敗してしまった原因は、砂糖と塩が間違えられてしまったためです。
③内容に柔らかさを出したいとき
リンゴ食べ放題では、食べ残しがあると追加料金が発生するとされています。
このように、能動態と受動態のどちらが適しているのかを考え、うまく使い分けましょう。
主観と客観を使い分ける
主観とは、自分の意見や感想を伝えたい時に書く文章です。
・主観だけの文章
私はリンゴが大好きで、毎日リンゴを食べています。
フルーツは旬の季節に食べるのが1番おいしいので、秋になるのが待ち遠しいですね。
客観とは、一般的な事実やアンケート結果、データに基づいた事を書く文章です。
・主観と客観を混ぜた文章
よく食べるフルーツは何ですか?というアンケート調査では、70%の方が「リンゴ」と答えています。フルーツの中でも人気なのがわかりますね。
私もリンゴが大好きで毎日食べています。
フルーツは旬の季節に食べるのが1番おいしいので、秋になるのが待ち遠しいですね。
このように、主観と客観を書き分け、織り交ぜながら書いてみましょう。
説得力が増し、読者の心を動かすような文章になりますよ。
まとめ
文法の使い分けを意識して書き分けられるようになると、読者に伝わりやすい文章になります。
読者の心を揺さぶれるような文章が書ければ、より質の高いWebライティングができるようになりますね。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
より良い文章を書けるよう、一緒に知識をつけていきましょう。