「ワン!ワン、ワン!」そろそろ散歩に連れて行ってよ!と、愛犬の「むぎ」が私の横に座って、じっと私を見つめている。
「うー!可愛いなー!」と、私はむぎの顔をぐしゃぐしゃと撫でる。
そーじゃなくてー!お散歩だよー!と言いたげな顔をしながらも、撫でられるのは嬉しいらしく、ごろんとお腹を見せて笑っている。
夫を仕事に送り出したあと、パソコンに向かってブログを書いていたら、あっという間にお昼を過ぎていた。
ねぼすけな、むぎは午前中はだいたい寝て過ごしている。
私のブログ時間の邪魔しないように、そっと見守っていてくれているのかもしれない。
おりこうに待っていてくれたし、そんな可愛い顔で見つめられたら、すぐお散歩に連れて行くよと言いたくなる。
部屋着に寝ぐせのままの私は「お散歩行く人~?」と、むぎに手のひらを見せる。
むぎは、しっぽを目一杯降って「はーい!」とハイタッチしてくれる。
「じゃ~行こうか~」と、私は根っこの生えたお尻を引っこ抜いて立ち上がる。
私は適当にジーパンとセーターを着て、髪の毛を結んで寝ぐせをごまかすだけ。化粧なんて面倒過ぎて、しない日の方が多い。
42歳だというのに、これで良いのだろうかと時々思うけど、快適なのが一番良いという結論に至ってしまい、すっぴんで過ごしてしまう。
遅いよ~という顔をしながら、ぺたんと伏せをしてこちらを見ている。
そんなのも、また可愛い。お前はどれだけ可愛いんだよ!と言いたくなる。
「かわいい!」って、私は一日に何回言っているのだろうか?
むぎの準備の方が時間がかかる。
スリッカーブラシで丁寧にブラッシングして、まだ肌寒い気温だからと裏起毛の洋服を選んで着させる。
ハーネスを着けて、移動用のリュックに入ってもらう。
このお散歩に行く準備の時は、むぎの動きが流れるような無駄のない動きになる。
自分から「はい、次はこうでしょ」って動いてくれる。
着替えたあとは、私に体を近づけてきて片足を少し浮かせて待っている。
抱っこの準備をしているらしい。
浮かせた足の間に腕を入れると、ひょいっと抱っこ完了。
むぎと一緒に生活し始めてから、1年以上経ったというのに、この可愛さは変わらないどころか、さらに増している。
2年、3年と一緒に居たら、どうなってしまうのかと心配になる。
あ、これが親バカというやつか。

